就労支援の意味

 就職(就学)支援の意味
全国webカウンセリング協議会 
安川雅史

「なぜ高校に行くのか?」「なぜ大学に行くのか?」「なぜ就職するのか?」など明確な考えを持った若者は少ない。皆が行くからと何の疑問も持たずに高校に通い、何の疑問も持たずに就職する。また、「やりたい仕事が見つからない」「残業をしたくない」「人間関係が煩わしい」「組織に合わない」という理由で就職せず、フリーターになってしまう若者も増えている。産業・経済の構造的変化が進む中で若者の職業観の未熟さや社会人としてのスキル不足も各方面から指摘されている。フリ−ターは正社員同様にフルタイムで働かされ、給料も安く、賞与も出ない。また会社の都合で簡単に辞めさせることもある。また、フリ−ターとしてその会社の責任ある仕事や重要な仕事を任されることはまずない。就職(就学)支援は若者が将来に希望を持って自分らしく生きていくための動機付けとしての意味も持つ。子どもの頃から努力し困難を乗り越えてきた人は、社会に出ても自分を鍛え、成長し続けることが出来る人である。仕事をする目的は、単にお金を稼ぐことだけではなく、仕事を通じて様々な経験をして、自分を鍛え、成長していくことにあるのだ。
また、自分に合った学校に進み、自分に合った仕事を探せと言われても自分自身のことがしっかりわかっていなければ無理である。自己の個性を理解し、進むべき進路を決定し、望ましい職業観や職業に関する知識を身につけさせる上で就労支援は子どもの頃から必要である。子どもは将来、親から自立し、社会に出て行かなければならない。自立するには職業につくなど社会に対しての貢献が求められる。昨今、若者の働くことへの意欲・関心の低下、社会人としての社会的マナーの欠如、コミュニケーション能力の不足が問題となっている。
自分自身の適性や能力、ありのままの自分を知ることは進学の際にも、就職の際にも大切である。自分自身がどのような人間で、何をしたいのかを客観的に見ることが就職(就学)支援の第一歩である。誰もが好きな仕事につけるわけでわないが、自分が夢中になれること、充実した時間を過ごせることになるべく自分を近づけることは大切である。譲れることと譲れないことをはっきりさせることも大切である。自分の今まで生きてきた道のりを振り返ることが自己分析では重要である。幼いころからの自分を振り返ると、普段は気付かなかった自分が見えてきて、自分の性格や志向の原点を確認できることが多いからである。また、家族や友人など他者から見た自分を語ってもらうことも自分が気付いていない自分自身を発見する上で重要である。過去の自分が整理出来れば、数限りない選択の中から、自分の進学先、就職先も自然と見えてくるものである。未来は数多くの可能性に満ち溢れている。その中から、自分に一番ふさわしいもの、望ましいもの、後悔しないものを選ぶことは長い人生においても大きな意味を持つのである。小学生の段階から職場体験をするなども大切であるが、数日間の職場体験では社会参加の充実感は味わうことが出来ず、就職(就学)支援になっていないケースも多い。また、青少年が知っている職業は非常に限られている。すべての人にとって良い会社は存在しない。ある人にとっては良い会社であっても、他の人にとってはそうでもない会社だったりすることもある。自分の能力や性格、志向をしっかり理解していれば自分に合った進学先、就職先は自然と見つかるはずである。また、その目標に向けて努力出来るはずである。「自分自身をしっかり理解する」ということが就職(就学)支援では最も大切なことである。また、就職する上で、どうしても必要になってくる資格がある。その資格がなければ、その仕事に就けないというものである。看護士、薬剤師、弁護士、税理士、美容師、教員免許などである。また、資格がなくても出来る仕事であっても、その資格を取ることにより、仕事の幅が広がる場合もある。興味の持てる分野を探して、資格を取り結果的にその仕事に就けることが一番望ましいと言えるだろう。また、就職先が会社でない場合ももちろんある。例えば、職人の世界は会社組織というより、先輩を手伝いながらその技術を見て、真似て、技を盗みながら一人前になっていくという仕事である。仕事は向こうからはやって来てはくれない。その道に進みたいと思えばそれに向けて努力しなければならない。もし、やりたい仕事があるならば、そこで実際に仕事をしている人たちから、どのような経緯で今の仕事に就くことが出来たのかを聞いて学ぶことが大切である。また、「本当に自分がその仕事に向いているのかどうか?」を第三者に聞いて客観的に考えることも必要である。そうでなければ、「ミュージャンになりたい」「プロ野球選手になりたい」など夢というより妄想になってしまう場合がある。自分の適性や能力、志向を認識し、ありのままの自分自身を客観的に見ることが出来ればもっと現実的な未来が見えてくるはずである。夢ばかりを追いかけ、職業に就かず、いつまでも親や社会に頼って生きていくことは望ましい姿とは言えない。確かに一握りではあるがそれで成功している人もいる。しかし、その裏には人の何倍も努力している姿があるのだ。成功しようと思えば他の人の何倍も努力が必要である。努力もしないで道が切り開けてくることはありえない。「自分は何がやりたいか?」を考えるだけではなく、「自分は何が出来るか?」を考えることも重要である。人間はいつまでも成長し続ける。教育は人間を変え、成長させることが出来る重要なものである。学校という教育の場は集団生活、コミュニケーション能力、論理的思考力、発想力、企画力を高めることが出来る場所でもある。また、家庭での親の子どもへの過干渉、過保護が子どもの自立を妨げる原因のひとつになっている。家庭内でも失敗を恐れずに、自分で出来ることは自分でさせる習慣をつけさせることも大切である。また、母子関係が強過ぎたり、父性が乏しかったり、夫婦関係が悪いと、子どもの中に社会で生きていくための逞しさが育ちづらい傾向がある。結果として、小さなことでも一度躓くと立ち直れない子どもになってしまう。ビニールハウスで育った草花は、外界の冷たい空気や風雨に弱く、たちまち枯れてしまう。同様に人の心も保護され過ぎると逞しさを失い、ちょっとしたストレスにも耐えられなくなってしまうのである。また、近年、ひとりっこが増えたのと同時に、ゲームやインターネット、携帯メールにはまる若者が増え、人間関係や面と向ってのコミュニケーションを苦手とする青少年が増えている。また、子どもが自分で解決しなければならない問題にも、親が過剰に反応し介入するため自分では何も解決出来ない子どもたちも増えていると言える。人は問題や挫折を経験することによって成長するのである。子ども自身で解決出来る問題ならば、親は口出しをせず、自分の力で解決していくのを見届けることが大切である。自分で考え、自分の力で解決することに成功すれば、それが子どもにとって大きな自信になり、将来への大きな糧となるのである。また、親が家でいつも疲れた顔をし、「大変だ」「疲れた」と仕事の辛さばかり嘆いていると、子どもたちは、仕事は辛いこと、嫌なことと思うようになる。反対に、子どもの前で仕事上の楽しかったことや、やり甲斐を感じることなど、身近な親だからこそ伝えることが出来るものもある。子どもは親の背中を見て育つ。家庭教育も就職(就学)支援には大きな意味を持つのである。就職(就学)支援は若者の生き方を左右する教育であり、学校・家庭・地域が連携して情報交換しながら、それぞれの役割を認識して対応していくことが望ましい。地域で子どもたちを育てていくことが大切であり、学校・家庭・地域が一体となった取り組みが今後ますます重要になると言える。
 
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情報モラル教材

子どものスマホ・トラブル対応ガイド

2016年4月11日発売。 知っていますか? スマホの危険と対処法 教育現場・家庭で明日から実践できる情報が満載!...
発行年月日 2016年04月11日
定価 2,160円
(本体:2,000円)
 
編著者名 全国webカウンセリング協議会 理事長
安川 雅史/著

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フリースクールみらいのつぼみ

 

フリースクールみらいのつぼみ

現在、不登校、いじめ、意欲減退、学力不振、家族・対人関係、ネット・ゲーム依存など、生徒とその家族を取り巻く地域社会は様々な課題をかかえています。

フリースクールみらいのつぼみは「課題を抱える生徒や保護者の方に寄り添い、支援を行うこと」「地域とのかかわりにより生徒や保護者の課題を解消し、社会で活躍できる人材を育成すること」を目的として開校しました。

私は教員時代に、様々な子ども達と接する中で、表層に表れない1人ひとりの苦悩や葛藤を深く感じていました。家族の事、友人関係の事、学校での事、自分でもよく分からない辛い事など、本人ひとりでは、立ち向かえない環境にいる子ども達とたくさんかかわりました。

そこで、私は、何かできる事があるのではないか、自分だけでも寄り添えるのではないか、という想いで今の活動を始めました。

学校現場を離れ、養護施設や少年院、児童自立支援施設、知的障害者の施設へ訪問すると、様々な子ども達が一生懸命生きていました。執拗ないじめにあった子ども、家族から見放された子ども、虐待にあった子ども、自分が必要とされていないと信じている子ども、結果として学校に通えなくなった子どもを、日々目の当りにし、子ども達には、心のよりどころ、安心できる居場所や支える人が必要だと痛切に感じました。

絶望してしまいそうな境遇の中、ひたむきに生きている子どもにもたくさん出会いました。私はこのような子ども達や保護者のために、私も成長し続けながら、力になりたいと想い、活動を続けています。

今の社会・世間の荒波を「自分の力で」乗り切り、将来、社会で自分らしく生きていける(貢献)できるよう、子ども達とその家族を支えていきます。

フリースクールみらいのつぼみは、私のこのような想いを実現できる「居場所」として活動して参ります。

キャリア面からのアプローチ

全国webカウンセリング協議会 安川雅史
 

物理的に恵まれながらも自立心が欠如していて人間関係がうまく作れず、人の心の痛みもわからない若者が増えている。
またニートについても彼らの親世代が数年後に一斉に定年を迎えることを考えると危機的状況にあると言える。内閣府が2007年に公表した調査によると15〜34歳のフリーター・ニートは2006年で249万人におよび、景気回復により就職状況が改善されたとは言えない。また2007年の厚生労働省のニート実態調査によるとニートの8割以上が「社会や人から感謝される仕事がしたい」「どこでも通用する専門技能を身につけたい」と回答しており、労働意欲の欠如をニートの原因とすることは出来ない。一方、「人と話すのが不得意」とニートの6割以上が回答しており対人関係がうまくいかないことが就職の障害となっていると言う見方も出来る。また、ニートの約8割が一度は就職しようとしたことがあり、その半数が現在も就職活動中(労働経済白書)であることを考えると、「働く意欲はあるが、その意欲を受け止める職場がない」あるいは、そのような職場に出会っていないと考えたほうがよいのかもしれない。
今の若者の職業観・勤労観の未熟さや社会人・職業人としての基礎的・基本的な資質・能力の不十分さを問題視する声が多い。また外の世界に興味が持てず、自分の内面についても考える習慣がないまま大人になってしまっているケースが多い。これは、過干渉、過保護な子育てをしてしまった親にも大きな責任があると言える。このような中で子どもたちが生きる力を身につけ、社会の激しい変化に流されずに、それぞれが直面する様々な課題に柔軟に、逞しく対応し、社会人、職業人として自立していくことが出来るような支援が強く求められるのである。今日の青少年の様々な課題を解決していくために、青少年一人一人が自らの責任でキャリアを選択して決定していくことが出来る能力と態度を身につけさせることが必要とされているのだ。「キャリア」は「個人」と「働くこと」の関係の上に成立するものであり、個人から切り離して考えることが出来ないものである。また「働くこと」については職業以外にも家事やボランティア活動、学校での係活動など多様な活動があることなどから個人がその学校生活、職業生活、家庭生活、市民生活等のすべての生活の中で経験する様々な立場や役割を遂行する活動として幅広くとらえる必要がある。過去・現在・将来の自分を考えて社会との関係の中で自分らしい生き方を展望し実現していくことは青少年の発達課題であり、生涯にわたっての課題でもある。人は生涯のそれぞれの時期において、社会との相互関係の中で自分らしく生きようとすることが望ましいのである。一人一人のキャリア発達は知的・社会的発達とともに促進されるのである。子どもたちが自立した社会人として将来生きていくためには、コミュニケーション能力、社会人としてのスキル、社会人としてのマナー、必要な情報を活用し自分の生き方を考えていく能力、自分自身を客観的に見る能力を身につけることが必要である。これらの能力に加え、働くことへの意欲・関心を持ち、自らの意志と責任で、自ら希望する進路の実現に向け、様々な選択肢の中から自らにふさわしい選択を行い、困難や挫折を乗り越えてく力が重要なのである。コミュニケーション能力は組織や集団の中で人間関係を築き、自己を成長させていくために必要不可欠なものである。コミュニケーションを図る上で大切なことは自分自身を理解し、他者のことも理解し、お互いに認め合うことである。コミュニケーション能力を身につける基本は家庭である。毎日、子どもと向き合い、親が一方的に話すのではなく、しっかりと子どもの言葉にも耳を傾け、目を見て、子どもの言葉を受け止め、うなずきながら話を聴く事が基本である。上手なコミュニケーションは人間関係を円滑にするだけでなく、仕事をミスなく行うためにも欠かせないものである。コミュニケーションは一方通行で成り立つものではない。自分が感じていること、考えていることをお互いに言葉にしてやり取りすることがコミュニケーションの基本であり、働くためにはこのコミュニケーション能力が必要不可欠である。「近頃の子どもたちは何を考えているかわからない」「社会人としてのマナーがなっていない」という人たちは多い。しかし、彼らは社会人としての基本を教わっていないだけなのである。まわりの大人たちが普段からしっかりと社会人としての常識を教えていくべきなのである。社会で守るべきマナーは数多くあるが代表的なものをあげれば、
・  自ら先に挨拶をする
・  遅刻をしない(事情があり遅れるときは必ず電話をいれる)
・  きちんとした清潔な身なりと服装をする
・  勤務先では私用電話はかけない
・  周りの人に不快感を与えるような行動はとらない
などである。就職を前に、どのような仕事をしたいかわからないと悩む若者が多いが、彼らは何をしたいかわからないわけではなく、自分自身の内面について考える習慣を忘れているだけなのである。会社を探して悩むよりも、どのような仕事が世の中にあるか?をまず探し、自分がどのようなことに興味があるか?をじっくり考えなければならない。自分自身をしっかりと見つめ、興味を持てることが見つからないのであれば、好奇心を持ち、行動範囲を広げていき、自分から新しい興味の対象を探していけばよい。今わかっている部分だけが自分のすべてだとは思わずに自分の内面を見つめ、興味の範囲を広げることも大切である。好きなことや興味を持てることは現実の裏打ちがなくても成立するが、職業は具体的かつ現実的なもので成り立っているのである。現実的で具体的なものは、実際にやってみなければ、その実態はわからないのである。仕事は自分に与えられた場所で身体と頭を使い、会社の利益を生み出すものである。また、その報酬として給料が支給されるのである。単に感情的に好きなもの、興味を持てるものと、仕事という制約の中で、自分の力が発揮出来て充実感が持てる「仕事が好き」は別物である。「好きなことを仕事にする」のではなく「好きになれそうなことを仕事にする」ことは大切なことである。仕事とは、それに真剣に打ち込むうちにだんだん好きになっていくものである。初めから好きなことでお金が稼げるのではなく、自分自身が好きになれそうな職業につき、そこで、様々な経験をして自分自身が成長することで好きになっていくのが仕事である。多くの青少年にとって就職は人生で最大の自己決断でもある。学生でいる間は、偏差値のような客観的条件で、どの学校に進むかを決めることが出来たが、就職はそうはいかない。自分と向き合い、生活経験や、育った環境、自分が持っている資質などもよく考えて自分自身で選択して決めなければならないのである。これは社会人になるために、どうしても乗り越えなければならない試練である。キャリア教育に携わる者は、キャリア教育の基本となる子どもたちの、キャリア発達や子どもたちを取り巻く社会環境の変化、教育活動全体を通して進められるキャリア教育のあり方について十分な理解を深めることが重要であり、キャリア教育に携わる人の資質向上が求められている。キャリアの形成には、青少年一人一人の成長発達過程における様々な経験や、人とのふれあいが総合的にかかわってくるのである。そのためにキャリア教育推進にあたっては、学校・家庭・地域が連携・協力をして、社会全体で青少年のキャリア教育を進めていくことが重要であると言える。

 

 

メンタル面からのアプローチ

全国webカウンセリング協議会 安川雅史
 

現代の日本社会では大人だけではなく青少年もストレスにさらされている。そこには、親の別居や離婚、再婚などによるストレス、偏差値教育によるストレス、貧困生活によるストレス、虐待によるストレス、いじめによるストレスなど様々である。また、インターネットや携帯電話、ゲームが青少年に与える影響も大きくなっていると。親とゆっくり向き合って会話をすることも少なくなり、人間関係が希薄化し、自己表現がうまく出来ない若者も増えている。このような状況下で青少年の精神状態が不安定になってきているのである。そのようなストレスは、身体的症状や、精神的症状として現れ、不登校や問題行動など社会的逸脱行動に出る事が多い。その背景には、家庭や学校教育から来るストレスがあると言える。青少年の問題行動は、その原因が乳幼児期、学童期の親との関わりの中にある場合が多い。青少年の問題行動を考える時、今の青少年の状況を考える前に、親が乳幼児期、学童期に子どもと正しい関わりをしてきたかどうかを思い返すことが重要である。青少年が問題行動を起こしても親が自分たちの子育てを振り返らなければ解決に結びつかないケースが多いのである。子どもは親を人間としてのモデルとして日頃から見習い成長していく。夫婦間の関係が悪かったり、会話がなかったり、隣近所との関わりが悪ければ子どもに悪影響が出て当然である。子どもだけではなく、親も含めてメンタル面からアプローチすることは今の時代、必要不可欠なことであると言える。子どもたちの心身の健康度を高め、より良い心の状態をつくり、豊かでいきいきとした生活を送ることにより子どもたちは前向きに将来を考えることが出来るようになるのである。ストレスが溜まった時や不安な時に、周囲に相談せずに自分の殻に閉じこもってしまうと、大事なコミュニケーションがうまくいかなくなり、周囲の人との関係もギクシャクしてしまうことがある。
青少年の相談にのる場合は、その青少年の性格的な傾向をエゴグラムなどでつかんでおくことが望ましい。またその青少年に関わる周囲の者の養育状態なども把握しておくべきである。たとえば、不登校の青少年にアプローチする場合は、学校教育では勉強の遅れなど知的な面が優先されるが、メンタル面からアプローチをかける場合は、「なぜ欠席しなければならないのか?」など人間の情的な面が優先されるのである。青少年の相談にのる時に大切なことは青少年の出すわずかな信号でも見逃さずに受け止めることである。子どもは防衛機能が出来上がっていないため、大人から見ると異常に思える行動を取ることがある。不満や葛藤が起きると我慢が出来ないため、泣いたり、怒ったり、騒いだりと行動に移すのである。思春期以降になると自意識が出来てくる。つまり見られる意識が出てくるので異常と思える行動を取ることは少なくなる。しかし、見られる意識ばかりが強くなると自意識過剰になり対人恐怖症になるケースもある。また、我慢し過ぎる子どもはバランスが取れなくなり、様々な神経症として現れ、不適応症状でバランスを取ろうとするのである。このバランスの悪さが思春期に歪みが出る原因のひとつにもなるのである。メンタル面からのアプローチは信頼関係の上に成り立つと言っても過言ではない。大切なことは、相手の話にしっかりと耳を傾け共感すること。うなずくタイミングや豊かな表情も大切である。ありのままの相手を受け入れること。指導者ではなく援助者としての気持ちを常に持ち続けること。また、あせらず、結果を急いで求めないこと。たえず、メモを取りながら相談にはのらないこと。メモばかり取っていると調書を取られている気分になってしまうからである。またメモばかり取っていると相談者の表情の変化に気付くことが出来ないからである。否定的な言葉や相手を評価する言葉は避けること。相談が終了したら必ずその日の相談内容をまとめておき、次の相談日までに読み返し前回の相談内容を頭に入れておくことも重要である。相談を受ける場合の3つの手順は、信頼関係を作る問題の核心をつかむ適切な処置をして問題を解決する。である。
また、相談を受ける上で基本原則がある。まずは、時間制限のルールである。これは、いつまでもだらだらと話をさせず、問題解決を早めるためである。次に、愛情制限のルールである。これは相談者との個人的接触が強過ぎると、相談を受ける側の私的世界がわかりすぎて、相談者の自己表現を阻止することがありうるからである。最後に秘密保持のルールである。秘密が守られなければ、もちろん心を開いて相談することはありえないからである。最近、カウンセリングマインドという言葉をよく耳にするが、これは、相手の心に気を配り相手の心を共有して、相手が安らぐように配慮することを意味する。言い換えれば相手の立場になって、相手の身になって心を配ることである。相談にのる人は常にカウンセリングマインドを持っていることが重要である。人には、「自分自身ではわかっていないが周りの人がわかっている面」「周りの人はわかっていないが自分自身はわかっている面」「自分自身も周りの人も気付いていない面」がある。これが、メンタル面からアプローチし、カウンセリングマインドを持って対応することにより、次第に明らかになり、相談者の可能性を引き出し、相談者の将来への展望が開けてくることにつながるのである。また、相談を受ける立場の者が常に自分を顧みて、自分自身が向上しよう、成長しようという姿勢が強い時に、相手の心も受け入れることが出来るようになるのである。相手の言葉に感情的になったり、身構えていては相手も心を開かない。メンタル面からアプローチをかける上で大切なことは、「問題行動の背景をしっかり踏まえた上で適切な対応をする」と言うことである。ニートやひきこもりの青少年の大多数が家族を含めたメンタル面からの支援が必要である。本人だけではなく親自身にも問題があることが多いからである。親とも話し合いを重ね、親の苦しみをわが苦しみと意識し十分に話を聴くことが大切である。その際、親と相対するのではなく、共に協力し、子どもの成長を願う気持ちが大切である。親の養育態度に問題があると決め付け、親の今までの子育てを非難してばかりでは問題解決にはつながらない。親の立場になって配慮し、親の良き理解者、良き協力者として親の思いや願いに目を向け、可能な限り援助しようとする姿勢があれば、信頼関係が芽生え、青少年のより良い成長へとつながっていくのである。ニートやひきこもりなど社会参加出来ない家族をメンタル面から支援していくには継続性がなければならない。数回の話し合いだけで改善されることはないと思ったほうがよい。本人や親のモチベーションを維持するためにも、まめに話し合いを持つことが必要である。親の頑張りや本人の頑張りを評価したり、支援策を再検討することも有効である。家族を含めた支援をしていくことにより家族の中に変化が現れる。家族の良い変化は子どものやる気と行動につながる一番の近道である。最近は犯罪も低年齢化、凶悪化し、情緒不安の青少年も増えている。相談を受ける立場の人は、時として痛み苦しんでいる人を見下す傾向がある。このような中で信頼関係が出来ることはありえない。相談を受ける立場の人は、苦しみ、悩みに共感する気持ちが大切である。青少年自身や家族では問題が解決出来ないケースが多数ある。このような青少年や家族の問題解決のために共に悩み、苦しみメンタル面から支援していくことは今後ますます必要となると言える。

 

◇問い合わせ先:全国webカウンセリング協議会
【本部事務局】
〒105ー0014
東京都港区芝1ー5ー9住友不動産ビル2号館5階
TEL:03ー6865ー1911
FAX:03ー6865ー1918
URL: http://www.web-mind.jp/
Mail:info@web-mind.jp

 

 

参考文献
・  小学校・中学校・高等学校 キャリア教育推進の手引き 平成18年11月 文部科学省
・  就職迷子の若者たち(集英社新書) 小島貴子
・  カウンセリングの技法(誠信書房) 國分康孝
    全国webカウンセリング協議会 安川雅史 

 

 

ネットいじめ・LINEいじめニュース
 

20130913 ()リクナビ進学ジャーナル悪質化が止まらないネットいじめ。身を守るにはどうしたらいい!?
2013827日(火)産経新聞手口巧妙化、減らない書き込み 監視にも限界
2013
826日(月)産経新聞ネットいじめ・・・消してもまた…無間地獄で人間不信に
2013
825日(日)産経新聞急増LINE 仲間内でエスカレート 自殺後も「お通夜NOW」
201384日(日)産経新聞LINEいじめ”の構造 届かぬ外部の目 「学校裏サイト」との違いは
2013225日日経新聞わが子どう守る ネットいじめ・トラブルの実態

ネットいじめ対応アドバイザー養成講
全国webカウンセリング協議会紹
全国webカウンセリング協議会設

葬式ごっこ、裸の画像中高生「LINEいじめ」の実態

LINEトラブル深刻 いじめや暴力の契機に

進化するネットいじめ今、怖いのはLINE外し

広がるリベンジポルノ

わが子をストーカーからどう守る

リベンジポルノ:被害拡大 元交際相手の写真、ネットに

ネット依存 - ニュースJAPAN - フジテレビ
LINEいじめ
広がるLINEいじめ、LINEトラブル
LINEいじめ相談事例
リベンジポルノ
リベンジポルノから身を守る対策
リベンジポルノ相談が増えた理由
リベンジポルノ相談事

 リベンジポルノ対策

<子どもとネット>「ラインいじめ」 使い方 ルール決めさせて

http://www.tokyo-np.co.jp/feature/kodomotonet/list/20130913.html

<子どもとネット>トラブル防ぐには フィルタリング 親の責務

http://www.tokyo-np.co.jp/feature/kodomotonet/list/20130830.html

ネット依存の子どもたち<上> 「つながり」に縛られ

http://www.tokyo-np.co.jp/feature/kodomotonet/list/20130815.html

ネット依存の子どもたち<下> 絶対悪視は逆効果

http://www.tokyo-np.co.jp/feature/kodomotonet/list/20130817.html

 

下記から、東京で行われました人権シンポジウムの模様を見ることができます。安川は、LINEいじめについてお話させていただきました。
人権シンポシンポジウムin TOKYO

誰も見ていないなら何をやってもいいのか?


LINEいじめ・リベンジポルノニュース

「LINEいじめ」3つの要因!「既読」「言葉勘違い」「裏グループ ...
www.j-cast.com/tv/2014/08/12212922.html
中・高校性の間で携帯電話無料アプリのLINEを使ったいじめが急増している。利便性から世界で約4億人が利用しているLINEだが、日本では34歳の大阪府議が中学生相手に脅しまがいのメッセージを発信するなど、便利な通信手段から逸脱 ...
 
LINEで悪口…スマホ普及で防止難しく
読売新聞-2014/10/17
LINEを使って仲間外れにする新しい形のいじめも増えている。同協議会に寄せられた相談では、都内の女子中学3年生は今春、書き込みをすると無視されるようになった。学校で会っても話についていけない。友人たちは自分を除いてLINEで ...
 
熊本商業高校1年女子生徒-LINEいじめ自殺同級生書類送検 ...
www.xanthous.jp › 事件
熊本県立熊本商業高校 1 年の女子生徒が昨年 8 月、いじめを受け自殺していた事が 22 日明らかとなった。県教育委員会によると女子生徒は、昨年 4 月に入学し、寮に入ったが、無料通話アプリ「 LINE.
 
熊本高1女子自殺、LINEへの書き込みが原因か - YouTube
www.youtube.com/watch?v=ET4KQF2zGm0
去年8月、熊本県で高校1年生の女子生徒が自殺をした問題で、女子生徒に対してLINEへの書き込みによるいじめがあったこと ...
 
 
撮られた過去がある人は必読!「リベンジポルノ被害」を ...
news.ameba.jp/20141004-156/
ちょうど1年前に起きた三鷹ストーカー殺人事件では、“リベンジポルノ”という言葉が世間をにぎわせました。 リベンジポルノの被害を防ぐ最善の方法はというと、とにかく“撮らない、撮らせない”こと。ひとたび画像…
 
本当に怖いリベンジポルノの実態 親しい間柄でも一線… (1/3 ...
www.zakzak.co.jp/zakjyo/zkj-news/news/.../zkj1409081540001-n1.htm
元恋人や元配偶者が、復讐のために別れた相手の裸の写真や動画をインターネット上に流出させる「リベンジポルノ」。昨年10月、東京都三鷹市で発生したストーカー殺人事件で注目され、被害の実態をテーマにした映画も製作されるなど ...
 
最悪!自分の恥ずかしい写真がネット公開されても「削除困難なケース」とは
日刊アメーバニュース
リベンジポルノ被害”を食い止める策3つ」では、全国webカウンセリング協議会・理事長の安川雅史さんからのお話をもとに、画像が流出した場合には、画像が掲載されているサイトの管理者に依頼して削除することができるとお伝えしました。
 
絶対撮らせちゃダメ!他人事ではない「リベンジポルノ」被害パターン3つ
wooris.jp/archives/102834 - キャッシュ
三鷹ストーカー殺人事件からおよそ1年。同事件は、“リベンジポルノ”という言葉が世に 広まるきっかけともなりました。ネット上のトラブル相談を受ける全国webカウンセリング 協議会のもとへも、事件の報道以来リベンジポルノに関する相談が ...
 
広がる“リベンジポルノ”|特集まるごと|NHKニュース おはよう日本
www.nhk.or.jp/ohayou/marugoto/2013/11/1121.html - キャッシュ
 鈴木 「“リベンジポルノ”ということばを、ご存じでしょうか。 今、若者を中心に起きている 問題なんです。 “リベンジ”とは“仕返し”という意味ですが、交際中に撮った相手の プライベートな画像、体の写真などを、ふられた恨みから、インターネット上に ...

リベンジポルノに直結 彼からの「ヌード撮らせて」はこう断れ
日刊ゲンダイ-
2014/10/29リクルート「R25」編集部が若い女性200人にアンケート調査した結果、恋人に裸や下着姿を撮らせた経験のある人が16.5%、6人に1人に上ることが分かった。理由の1位は「恋人に頼まれて仕方なく」(51.5%)。以下「恋人に勝手に撮られ ...

【日本の議論】女子高生は自殺した 「レスキュー隊呼んどけ」と同級生から ...
産経ニュース-2014/11/08
スマートフォン向け無料アプリ「LINE(ライン)」を悪用したいじめが教育現場で深刻化している。文部科学省が発表した平成25年度の問題行動調査では、携帯電話やパソコンでの誹謗(ひぼう)中傷などのいじめが前年度から約1千件 ...

 

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親子のホットネット大作戦

内容

· お子さんはネットにつながる機器を持っていますか? 
· 誰でもなりうるネット依存!!
· 川島先生のストップネット依存~ネットの使いすぎは脳の中から学んだものをなくしてしまう!?
· 川島先生のストップネット依存~やっぱり大事!早寝・早起き・朝ごはん
· 安川先生のネット事件簿~全部本当にあった話です!!
· 安川先生のネット事件簿~どの機器でも起こりうる事例です!
· 子どもを守るために1~ネットにつながる機器を買い与える前に
· 子どもを守るために2~命守るフィルタリング(ゲーム機・携帯音楽プレイヤー・おさがりスマホ・スマホ)
· 子どもを守るために3~我が家のルール作り
· 大人みんなで地域の子どもを見守ろう~各学校・PTA等の取組 
· ネットとうまくつき合おう~親子のホッとネット大作戦

特徴

ネット問題の専門家である全国webカウンセリング協議会の安川雅史氏と東北大学教授の川島隆太氏の監修によりパンフレットを作成しました。ネット依存やネットいじめなどの事例によりインターネット利用の危険性を示すとともに次の3つの対策について周知啓発します。(1 ネットにつながる機器を買い与える前に確認すること2 ペアレンタルコントロールとフィルタリング3 家庭のルール作りと見守り)特に、ペアレンタルコントロールとフィルタリングの設定方法を具体的に示し、家庭で設定できるようにしました。また、家庭のルールを記入・掲示し、日々振り返りながら子どもを見守ることができるページをつけました。 
http://www.pref.ishikawa.lg.jp/kyoiku/syougai/hottonetto/hottonetto.html


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